幸いに蚊と違ってダニは飛べません。ダニは地面の近くにある植物の葉っぱで待機しています。前足2本を空に向けて獲物が来たらその2本の足で獲物を掴みます。掴んだ後、露出の肌を探し、見つけたら血を吸い込みます。嫌な奴です。ダニが木の枝から落ちて、耳の後ろ若くは耳の中に入るのは都市伝説です。ダニは低いところからわざわざ体を登って、鼠径部、おへそ、脇、首、耳、頭をよく狙います。
地面の近くにいる理由は狙っている獲物は地面の近くにいるからです。クマ、鹿、キツネ、うさぎ、たぬき、犬、猫、人間などが主なターゲットです。鳥、カエルなども狙います。鳥は地面で食べ物を探すのが多いため、鳥もダニによく刺されます。ダニの『待ち伏せ』テクニックを理解すれば対策方法がわかりやすくなります。
ダニに刺されない対策対処
1. 長いズボンにスパッツかゲーターを付けましょう。ほとんどのダニ攻撃は脹脛、膝辺りからですと言われています。
2. ズボン、スパッツ、ゲーターに十分な虫除けスプレーをかけましょう。ディート入りの虫除けスプレーはダニを殺せる力がないので可能ならペルメトリン加工されている服が自分で服にペルメトリン加工しましょう。ペルメトリンはダニを殺せる力がありますからです。
3. スパッツかゲーターがない場合、ズボンを靴下の中に入れれば良いです。
4. シャツをズボンに入れましょう。ダニが膝について、ズボンを入っているためどんどん体を登ります。シャツがズボンに挟み込んでないとダニがその隙間から体のアクセスポイントとなります。
5. できるだけ長袖のシャツにしましょう。歩いている時に手、腕がどうしても葉っぱに接し、ダニが付きやすくなります。
6. できるだけ薄い色の服を着りましょう。ダニの色が濃い(黒、茶色)ため、薄い色を着ると見つかりやすくなるからです。
7. 定期的に体をチェックする。相方がいればお互いにダニチェックをやりましょう。特に首、耳、頭。(歯と歯の間が狭い櫛を使うのが良い)
ダニは涼しい、暗い、湿度の高いところが好きです。
8. 葉っぱに接さないようにできるだけ登山道の真ん中を通って歩きましょう。
9. 落ち葉の密集の高いところを避けましょう。(ダニがそこにいる率が高いからです。)
10. テントの設営場所はできるだけ乾いた地面、植物がない、落ち葉が少ないところにしましょう。
11. キャンプが終わり、お家に帰ったら服を乾燥機に入れると服についているダニが死にます。ダニは乾いた環境が弱いです。赤ちゃんのダニ特にそうです。乾燥機のドライな空気と熱でダニを殺します。
12. キャンプが終わり、お家に帰ったらすぐにお風呂やシャワーに入り、徹底的に体のダニチェックをしましょう。
ダニが発見した時
13. キャンプ中に服、皮膚に見つけた場合、指で弾き飛ばしてもオッケーです。一番良い方法はダクトテープで取ることです。
ダニに刺された時
1. 皮膚科に行って医者にとってもらうのは一番ベスト。
2. 自分で取る場合ピンセット使用がベスト。(ピンセットを応急手当セットに入れましょう)皮膚の近くにピンセットでダニをしっかり掴み、ゆっくり、まっすぐに外に取り出す。引っ張りながらダニを捻らないで下さい。ダニを取った後、すぐに消毒して下さい。取ったダニをジップロックに入れて病院に持ってて、ダニにSFTSウイルスがあるのかを確認してもらうためです。
3. 昔はワセリンをたっぷりつけて息ができない状態を作れば30分ぐらいでダニが自ら出てくるという方法がありましたがおすすめしません。目的はダニをできるだけ早く取ることですから。
4. 火を付ける方法もおすすめしません。火傷する恐れが高いからです。
5. お酒、消毒用アルコールなどをティッシュなどに染み込ませて、それをダニに被せて息できない状態作る方法もおすすめしません。理由は上記3番と同じです。
おすすめ: 医療用マダニとりピンセット
ダニを自分でうまく取れても必ず病院に行きましょう。取ったダニを是非ジップロックに入れて一緒に病院に行きましょう。