ぜひ、前回の『蚊に刺されやすい体質』を読んでから進みましょう。
これから蚊に刺されない方法、対策対象、裏技などを紹介したいと思います。
蚊は優れている嗅覚と戦闘機のミサイルのように熱センサーを持ち、獲物を匂いと熱を反応してピンポイントに攻撃します。研究により蚊が約25mの距離でCO2(二酸化炭素、つまり私たちの吐いた息) を感知できるそうです。CO2の匂いを感知して原初を探し始めます。獲物から10mの距離辺りで嗅覚と視力で獲物か獲物じゃないかを確認します。獲物だと(私たち)判断して本格的に攻撃が始まります。3m辺りで嗅覚と熱センサーで僕らの美味しそうな場所を狙います。皮膚から何十cmの距離で優れている嗅覚と熱センサーでピンポイントで一番美味しそうな場所に着陸して僕らの大切な血を吸い始めます。嫌だ。
先ほど言った3つの『嗅覚』『視力』『熱センサー』を頭に入れれば対策対象イメージがし易くなります。
25m・嗅覚
25mの距離で蚊が僕らが吐いたCO2を気づくのは仕方ないのですが他の匂いをできるだけ減らしましょう。
香水・石鹸など
蚊は血を飲む理由は食料目的ではなく血に含まれているタンパク質が狙いです。(トリビア: メスだけ刺さります。血に含まれているタンパク質が卵を作る為必要です。)蚊の食事は花蜜です。花に似ている匂いがするものが狙われ易いです。香水、石鹸、ヘアースプレー、ヘアーワックスなどはNGですね。無臭な石鹸を使い、化粧しないことがベスト。
お酒
お酒を、特にビール、飲むと蚊に狙われ易くなります。生物学者の話によるとビールを飲むと皮膚の温度が少し上がって、ビールを飲んで吐く息にビールの匂いをして、蚊が好むことが原因だと考えられています。
5m~10m・嗅覚&視力
蚊の視力は強くないのですが10mぐらいの距離から『色』と『動き』を感知できます。『色』に関しては『ノースフェイスレッド』みたいな感知ではなく、『対照』を感知します。特に青い空と真っ赤なノースフェイスレッド対照をなすことが得意です。そのため、earth colors (アース色)、ベイージュや薄い青いや白や緑などの色が森と空の色に似てて対照が難しくなりターゲットになりにくくなります。このちょっとしたカモフラージュで自分の動きもわかりにくくなり、蚊に少しでも狙われにくくなります。
3m以内・嗅覚&熱センサー
蚊が自分の体の近くまで来ると嗅覚と優れているヒートセンサーでどこを狙うのかを決めます。
残念ながら元々体温が高い人、元々蚊が好む匂いを持っている人、血液型がO型になっている人はどうしても狙われやすくなっています。それでも、長袖を着る、ショーツではなくズボンを履く、帽子に虫除けネットを付けることで刺されにくくなります。服はできるだけタイトフィットではなく緩めな方が良いです。その理由は蚊の吻の長さは3mm前後ある為、タイトフィットな服を着ると簡単に刺されます。その一方、緩めな服を着ると服と皮膚の間の距離があるから刺されにくくなっています。もう1つのおすすめはニット(編物)生地ではなく、ウィーブ(織物)生地の方が良いです。ニット生地は一本の繊維からできている為、繊維と繊維の間に隙間があり、蚊がその隙間を狙います。ウィーブ生地は2本の繊維でできている為、繊維の密度が高く、隙間ができにくくなっているからです。ところで、Tシャツはニットです。
足首はバクテリアにとって環境が良いのでバクテリアの密集度が高く、匂いも強くなっています。蚊が普段地面の近くに暮らしているので足首が狙いやすいところです。美味しい匂いするしね。。。スパッツかゲーターを付けることで足首辺りは蚊を完全に撃退することが可能となります。 スパッツかゲーターがない場合ズボンを靴下の中に入れると同じ効果を得られます。足首が無理だと判断する蚊は今度手、腕、首や頭を狙います。そのため、長袖のシャツと虫除けネット帽子使用することで狙われにくくなります。
そして、山に行くと白い温泉用のタオルを首に巻いているキャンパーよく目に入ります。これは絶対やってはいけないことです。蚊は汗の匂いが好きですが実はかいたばかりの汗ではなく、時間が経ってバクテリアが発生してからの汗が好きです。巻いた温泉用のタオルがバクテリア工場になり蚊マグネットとなります。しかも、そのタオルで顔、首、腕などを拭いて、また首に巻いて、ますます蚊の目を引きます。是非やめましょう。
自分で服にペルメトリン液を染み込ませて服自体が虫除けとなり、20回洗っても効果的な方法です。ペルメトリンが体に良くないので自分でやる際十分に気をつけましょう。そして、ペルメトリン液を絶対に直接皮膚につけないで!但し、ペルメトリン加工されている服のメーカーが増えてきて、最近日本でも販売されてきています。一番有名なペルメトリン加工メーカーは米国のInsect Shield社です。米国環境保護庁に初めて許可を得た会社です。もっと詳しくは日本インセクトシールド総代理店までご参照ください。
ディート(DEET)
ドラッグストア、スーパー、アウトドア用品店などで販売されている虫除けスプレーのほとんどにはディートが主成分として含まれています。米国では濃度100%のものでも販売されていますが日本は確か最高濃度が12%となっている。ディートの濃度が低くても効果的ですが消散するのが早くなっています。使う際には30分ごとにかけないと効果が低くなるかもしれません。もちろん個人差もあります。
ハーブ虫除けスプレー(DIY Insect Repellent)
できるだけ化学物質を使いたくないけど虫除けスプレーがないと食われるタイプでしたらハーブ虫除けスプレーもあります。自分で虫除けスプレーを作るのも楽しいのでぜひ作ってみてください。
『シトロネラ油』『ユーカリ油』『ニーム油』『ハッカ油』『ラベンダー油』と『マリーゴールド油』が効果的なハーブです。さっきのどれか若くはいくつかのをベースにして他のエッセンシャルオイルと混ぜて自分の好みの香りが出来ます。個人差があるため相方のブレンドは効かないかもしれないことを覚えていきましょう。『ハーブ虫除けスプレーレシピ』を検索すると沢山のレシピとアイディアが出てきます。
僕は幸いに蚊に刺されないタイプですが兄弟は立派に刺されて、子どもの頃お母さんがハーブスプレーを作っていました。レシピを聞いてみると『適当に作ってたよ〜』との回答でした。『レシピを思い出して〜〜』をしつこく頼んでてレシピはこんな感じだそうです。
お母さんの適当ブレンド虫除けスプレー
200ml 水
シトロネラ(20滴)
ユーカリ(10滴)
シナモン(5滴)
ラベンダー(10滴)
バニラ(5滴)
全部混ぜて、スプレー容器に入れて完成。このブレンドはそんなに強くないみたい。(子どもの皮膚向けだと言ってた)強くするには特にシトロネラの量を増やせばオッケー。あとは、自分に合う香りと強さはトライアル&エラーで色々なバリエーションを作ってみると良いです。『1時間程度持つはず』とお母さんが言っています。
その他対策対処、裏技、テクニック、豆知識、まとめ
蚊は風に弱いです。時速3キロの風でもうまく飛べないです。風があるとき地面に過ごしています。この『風が苦手』のを覚えましょう。
1. テントのドアを風に向けて設営しましょう。こうすることで蚊がテントに入らない。逆に風のないテントの後ろ側に集まります。
2. 休憩するときは風通しの良い場所にしましょう。
3. 濡れている地面、小池、水たまりなどを避けましょう。こう言う場所より岩場の方が良い。
4. ベースキャンプについて着替えた方が良い。(登山中の服に汗が滲み込まれて、時間が経つとともにバクテリアが育てて、蚊が好む匂いが出るからです。)
5. 可能なら(涙)ビールを避けましょう。
6. ディート入りの虫除けスプレーは靴、足首、向こう脛、ふくらはぎに十分にかけましょう。
7. DIYハーブ虫除けスプレーは皮膚などに30〜60毎にかけましょう。
8. 蚊の一番行動する時間は日出と日没です。
9. トンボが友達です。蚊がトンボの大好物です。
10. 派手な濃い色の服を避けましょう。(薄い色、白色、カーキ色、アース色がベスト)
11. タイトフィットではなく緩めな服の方がベスト。
12. 香水、香りの強い石けんをやめましょう。
13. 温泉タオルを首に巻くのは絶対NG。
14. 編物より織物の方が良い。
15. 長袖のシャツとズボンがベスト。
16. 肌の漏出を避けましょう。
17. スパッツ、ゲーターがない場合、ズボンを靴下に入れましょう。